静岡県焼津市の海に面した地区の自治会長の皆さんが、自分たちの海と営みである焼津港が南海トラフ地震で隆起した場合、どのような状況になるのかをこの目で確かめたいとの思いから、能登半島地震の被害を受けた港湾隆起視察を目的に門前町と輪島市街を訪れました。復興支援ツアーの出張版です。（上の写真は焼津港）
黒島から鹿磯にかけて海岸隆起して干上がった海や、約4メートルに及ぶ港湾隆起を目の当たりにし、「こんなことに」「あーっ！」と「テトラポッドが陸地になっとる？」「どこまでが元々海だったのか？」といった驚きの声が何度も上がりました。その質問は、確認というよりも「これは幻ではないよね？」という現実を受け止めるための言葉だったことが印象的でした。
後日、旅行会社から「衝撃的な現地の様子とガイドによる丁寧な説明が非常に分かりやすく、参加者から大絶賛をいただいた」との報告がありました。また、この視察は焼津市の防災対策にも大きな影響を与えるだろうとの感想も寄せられたそうです。
焼津市自治会の防災の学びに少しでもお役に立てて嬉しいです。お寒い中でのハードなスケジュール、大変お疲れさまでした。